2021ちらし掲載内容の文字情報

大阪公演は日時・会場を変更しました。
2021年9月20日(月祝)14時開演、会場は阿倍野区民センター小ホールです。

高知公演の延期日程は只今調整中です。

以下、2021チラシ大阪公演掲載内容の文字情報

AYA Kondo Piano Recital Vol.13
近藤 文ピアノリサイタル
「オマージュ」

ごあいさつ
 100年前の着物をほどき、ドレスに仕立て直していただく機会に恵まれました。デザインと縫製をしてくださった洋装店の方々は、昔の職人さんが誇りを持って残した仕事に敬意を払い、大切にしながら、自らの技を施して新しいものを創り出してくださいました。
“オマージュ(hommage)”とは、尊敬、敬意、讃辞などの意味を持つフランス語です。音楽においても、オマージュを捧げる表現は、時を超え場所を変え様々に広がり、そこから新たな音の世界が生み出されます。

 クープラン(1668〜1733)は、フランス王室の宮廷音楽家として活躍しました。「ゆりの花開く」は、王家の繁栄を祈って献呈されたという説もあり、優雅な雰囲気をまとった曲です。
「シテール島の鐘」は、クープランと同時代のフランス人画家ヴァトー(1684〜1721)の絵画「シテール島の巡礼」からインスピレーションを得て作曲されました。
 モーツァルト(1756〜1791)とハイドン(1732〜1809)は、互いに尊敬しあい美しい友情で結ばれていました。モーツァルトは24歳年長のハイドンから多くを学び、成長し、そしてハイドンを超えてゆきました。
「ロンドKV511」は、モーツァルトには珍しいイ短調で書かれています。澄みきった悲しさや諦めが深まってゆくような曲想は、音楽家として絶頂期にありながら正当に評価されない孤独を感じていたモーツァルトが、自身の心を書き留めたものなのかもしれません。
 ハイドンは、早くからモーツァルトの天才を理解していました。年下の友人モーツァルトが若くして亡くなった時には大変悲しみましたが、その後も、モーツァルトの作品から学び、さらに進化した作品を創り出しています。
「ソナタ ハ長調」は、その頃の作品の1つです。
 クープランの時代から約200年後、ラヴェル(1875〜1937)は、当時のスタイルを使って「クープランの墓」を作曲しました。優雅で簡潔な古典的舞曲の様式と、ラヴェル独自の緻密で繊細な音の世界が融け合った作品です。
一方「マ・メール・ロワ」はおとぎ話を基に作曲されました。みずみずしい感受性と無邪気さを終生失わず持ち続けたラヴェルは、空想や幻想の不思議な物語からも楽想を広げたのです。

 毎年、我が家の小さな花壇には百合の花が咲き、ほのかな香りで楽しませてくれます。当日の会場でも、音の香りが広がってゆくように演奏会を始めたいと思います。お客様とご一緒に、音の香りに包まれた時間を過ごすことができましたら幸いです。

 延期公演追記:コロナ禍というこれまでに経験したことのない時代に、それぞれのお立場で、今できることに真摯に取り組んでいらっしゃる全ての方々へ、オマージュを捧げます。
大変なことが続く毎日ですが、聴いて下さる方に、少しでもあたたかいお気持ちになっていただけますようにと願っております。

プログラム
F.クープラン作曲 ゆりの花開く
F.クープラン作曲 シテール島の鐘
W.A.モーツァルト作曲 ロンド イ短調 KV511
J.ハイドン作曲 ソナタ ハ長調 Hob.16-50
M.ラヴェル作曲 クープランの墓より
「プレリュード」「フォルラーヌ」「メヌエット」「リゴドン」
M.ラヴェル/マ・メール・ロワ(ピアノソロ版)
「眠りの森の美女のパヴァーヌ」「おやゆび小僧」「パゴダの女王レドロネット」「美女と野獣の対話」「妖精の園」
大阪公演
日時
2021年9月20日(月祝)
午後1時30分開場
午後2時開演

入場料(税込・全自由席)
一般 前売2,000円/当日2,500円
学生(大学院生までの方) 前売1,000円/当日1,500円

会場
阿倍野区民センター 小ホール
545-0052 大阪市阿倍野区阿倍野筋4-19-118
電話 06-4398-9877

最寄り駅 
大阪メトロ谷町線「阿倍野」E号出口から西へ50
阪堺電軌上町線「阿倍野」から南西へ180
大阪メトロ御堂筋線・JR「天王寺」から南へ800
近鉄南大阪線「大阪阿部野橋」から南へ800

※介助犬を同伴される方は、ご連絡下さい。座席をご用意致します。
ご来場のお客様へ
・新型コロナウイルス感染予防対策のため、ご来場時のマスク着用・検温・手指消毒にご協力をお願いいたします。・体調がすぐれなかったり、発熱、咳などの症状がある場合はご来場をお控え下さい。
・今後のコロナ感染状況により、変更が生じる場合がございます。
最新の情報は、ホームページhttps://www.aya-concert.com/にてご確認ください。


チケットのお申し込み・お問い合わせ
・近藤(阿部)
メール info@aya-concert.com
ホームページ https://www.aya-concert.com/

後援
塚本学院校友会(大阪芸術大学・大阪芸術大学短期大学部・大阪美術専門学校)
住吉高校同窓会音楽家連盟

近藤 文(こんどう あや)プロフィール
大阪府立住吉高等学校卒業。大阪芸術大学演奏学科ピアノ専攻卒業。
ウィーン(オーストリア)夏期講習会、ナンシー(フランス)夏期国際音楽アカデミー等にて、ピアノ・室内楽・歌曲伴奏の研鑽を積む。
朝日推薦演奏会、堺市新人音楽家演奏会、和歌山NTTコンサート、カワイフィルハーモニックコンサート、ジョイントリサイタル、和歌山室内管弦楽団ニューイヤーコンサート等に出演。
1995年熊楠の里音楽コンクール1位。
ピアノコンチェルト、室内楽、声楽・合唱伴奏等各種アンサンブル活動の他、
教会や保育所など地域でのコンサートにも参加している。
2002年に第1回リサイタル開催以降、大阪にてリサイタルを重ね、2006年(第4回)からは高知でも同時開催。
野崎道子、中野寛淳、豊嶋和史、宮脇貴司、(故)山田康子の各氏に師事。
住吉高校同窓会音楽家連盟会員

以上。