2014ちらし掲載内容の文字情報

2014チラシ掲載内容の文字情報

AYA Kondo Piano Recital Vol.9
近藤 文ピアノリサイタル
「眼を閉じて」
 何年も前のテレビ番組で、オディロン・ルドンが描いた"閉じた眼"という絵画(眼を閉じて何かに耳を澄ますように首を傾げている人物の肩から上が水平線上に描かれている)について、武満徹が、「開いた耳、ぼくもルドンのようにまだ見えないものを聴き出したい。」と話していました。彼は、"閉じた眼"の絵を、『眼を閉じることにより、他の感覚が鋭敏になり開かれた耳で自分の内面に何かを聴き出そうとしている。』と捉えたのではないでしょうか。私にとってこの時のお話は、絵そのものと共にとても印象に残り、以来ずっと、いつかタケミツの曲を弾いてみたいと思っていました。
 そしてまた、この自分の内面に何かを聴き出そうとする姿勢は、タケミツだけではなく、今回のプログラムに組合わせたバッハ、ベートーヴェンいずれにも共通する姿勢です。バッハの描く旋律線は、不安や葛藤、哀しみ、喜びなど内面から沸き立つ感情に形も深さも見事に一致しているように感じます。ピアノソナタ30番31番を書いた頃のベートーヴェンは、既に耳が全く聞こえなくなっていました。沈黙の世界の中であっても彼が強く求め聴き出した内面の音に強く魅かれます。作曲家の心の奥底から生まれた一音一音からなる音楽だからこそ、聴く人の心の奥深くへ働きかける力を持つのでしょう。
 現代に生きる私は、自分より前の世代、さらにはもっと遠い時代を生きた作曲家と直接話をすることはできません。それでも、眼を閉じて、耳を開いて、響きの中に身を置いていると、音が何かを語り始めるのを感じます。
敬愛する作曲家−最愛の兄たち(私が言うのはおこがましいですが)であるバッハ、ベートーヴェン、そしてタケミツの語る声を、眼を閉じて、耳を開いて聴き出したい、それが今回のプログラムのテーマです。

◆プログラム◆
J.S.バッハ カプリッチョ<最愛の兄の旅立ちに寄せて>BWV992より
武満 徹 雨の樹 素描
J.S.バッハ 半音階的幻想曲とフーガBWV903より
武満 徹 閉じた眼2
J.S.バッハ イタリアンコンチェルトBWV971
ベートーヴェン ピアノソナタ第30番作品109
ベートーヴェン ピアノソナタ第31番作品110

◆高知公演◆
日時
2014年5月25日(日)開場 午後6時30分/開演 午後7時

入場料(税込・全自由席)
一般 2,000円
学生(大学生までの方) 1,000円

会場
音の広場「カプリース」(高知市比島町4-7-32)
※介助犬を同伴される方は、ご連絡下さい。座席をご用意致します。

チケットのお申し込み・お問い合わせ
・音の広場「カプリース」
090-7140-6496(北村)
・近藤(阿部)
メール info@aya-concert.com
ホームページ http://www.aya-concert.com/

◆大阪公演◆
日時
2014年6月7日(土)開場 午後6時30分/開演 午後7時

入場料(税込・全自由席)
一般 前売3,000円/当日3,500円
学生(大学生までの方) 前売1,000円/当日1,500円

会場
あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール
(大阪市北区西天満4-15-10 梅田新道東南角)
※介助犬を同伴される方は、ご連絡下さい。座席をご用意致します。

チケットのお申し込み・お問い合わせ
・ザ・フェニックスホールチケットセンター
06-6363-7999(土日祝を除く平日10時〜17時)
・近藤(阿部)
メール info@aya-concert.com
ホームページ http://www.aya-concert.com/

後援 常磐会短期大学/住吉高校同窓会音楽家連盟

◆近藤 文(こんどう あや)プロフィール◆
大阪府立住吉高等学校卒業。大阪芸術大学演奏学科ピアノ専攻卒業。
ウィーン(オーストリア)夏期講習会、ナンシー(フランス)夏期国際音楽アカデミー等にて、ピアノ・室内楽・歌曲伴奏の研鑽を積む。
朝日推薦演奏会、堺市新人音楽家演奏会、和歌山NTTコンサート、カワイフィルハーモニックコンサート、ジョイントリサイタル、和歌山室内管弦楽団ニューイヤーコンサート等に出演。
1995年熊楠の里音楽コンクール1位。
ピアノコンチェルト、室内楽、声楽・合唱伴奏等各種アンサンブル活動の他、
教会や保育所など地域でのコンサートにも参加している。
2002年に第1回リサイタル開催以降、大阪にてリサイタルを重ね、2006年(第4回)からは高知でも同時開催。
常磐会短期大学非常勤講師。野崎道子、中野寛淳、豊嶋和史、(故)山田康子の各氏に師事。

以上。