2015ちらし掲載内容の文字情報
2015チラシ掲載内容の文字情報
AYA Kondo Piano Recital Vol.10
近藤 文ピアノリサイタル
「音楽の鼓動」
演奏を始める直前、音はまだ鳴っていませんが、音楽はすでに準備され、動き出す時を待っています。静かで密度の濃い時間です。
ピアニストとして一番ドキドキする時間ではありますが、自分の鼓動というより、音楽そのものが生命を持って動き出し、その鼓動に耳を済ませているような感覚になり、ワクワクする時間でもあります。
今回のプログラムには、生命感にあふれた曲が集まりました。
表現方法は様々ですが、それぞれが生き生きと歌い、語り、踊り、また喜怒哀楽の表情を見せています。音楽の持つしなやかな力強さから、音楽の鼓動が聞こえてくるようです。
J.S.バッハ(1685〜1750)"半音階的幻想曲とフーガ"では、自由自在に歌い語る様、躍動感、ポリフォニー(多声音楽)の美しさが魅力的です。
ヴィラ=ロボス(1887〜1959)は、近代ブラジルの代表的作曲家です。
独学で学んだ西欧音楽(特にドビュッシーやバッハを敬愛していたそうです。)と、ブラジルの民族音楽、それぞれの要素が融合した音楽スタイルからは、独特のエネルギーが感じられます。
子守歌・ノクターンの2曲は、簡素な中にもショパン(1810〜1849)の音の魅力が凝縮された詩情豊かな音楽です。
"サラバンド"は、ハーモニーの美しさが引き立ちます。一音一音が吟味されたドビュッシー(1862〜1918)独自の雅やかな響きが、静々とした歩みの上にダイナミックに連なっています。
"謝肉祭"では、シューマン(1810〜1856)の心の中の舞踏会で、様々な登場人物たちが、独自の音の世界を繰り広げています。華やかな舞踏会の雰囲気の中でふと孤独な表情を見せるシューマンがいます。
時代やスタイルの異なる多様な曲たちの魅力は様々ですが、それぞれの鼓動が互いに響き合っているように感じます。そして、その響きがお客様の心にも届くことを願って、リサイタルに臨みたいと思います。
◆プログラム◆
J.S.バッハ 半音階的幻想曲とフーガBWV903
ヴィラ=ロボス "赤ちゃんの家族 第1集(人形たち)"より
ショパン 子守歌 変ニ長調 作品57
ショパン ノクターン 嬰ハ短調 遺作
ドビュッシー "ピアノのために"より「サラバンド」
シューマン 謝肉祭 作品9
◆高知公演◆
日時
2015年11月8日(日)開場 午後6時30分/開演 午後7時
入場料(税込・全自由席)
一般 2,000円
学生(大学院生までの方) 1,000円
会場
音の広場「カプリース」(高知市比島町4-7-32)
※介助犬を同伴される方は、ご連絡下さい。座席をご用意致します。
チケットのお申し込み・お問い合わせ
・音の広場「カプリース」
090-6883-7538(北村)
・近藤(阿部)
メール info@aya-concert.com
ホームページ http://www.aya-concert.com/
◆大阪公演◆
日時
2015年11月21日(土)開場 午後6時30分/開演 午後7時
入場料(税込・全自由席)
一般 前売3,000円/当日3,500円
学生(大学院生までの方) 前売1,000円/当日1,500円
会場
あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール
(大阪市北区西天満4-15-10 梅田新道東南角)
※介助犬を同伴される方は、ご連絡下さい。座席をご用意致します。
チケットのお申し込み・お問い合わせ
・ザ・フェニックスホールチケットセンター
06-6363-7999(土日祝を除く平日10時〜17時)
・近藤(阿部)
メール info@aya-concert.com
ホームページ http://www.aya-concert.com/
後援 常磐会短期大学/住吉高校同窓会音楽家連盟
◆近藤 文(こんどう あや)プロフィール◆
大阪府立住吉高等学校卒業。大阪芸術大学演奏学科ピアノ専攻卒業。
ウィーン(オーストリア)夏期講習会、ナンシー(フランス)夏期国際音楽アカデミー等にて、ピアノ・室内楽・歌曲伴奏の研鑽を積む。
朝日推薦演奏会、堺市新人音楽家演奏会、和歌山NTTコンサート、カワイフィルハーモニックコンサート、ジョイントリサイタル、和歌山室内管弦楽団ニューイヤーコンサート等に出演。
1995年熊楠の里音楽コンクール1位。
ピアノコンチェルト、室内楽、声楽・合唱伴奏等各種アンサンブル活動の他、
教会や保育所など地域でのコンサートにも参加している。
2002年に第1回リサイタル開催以降、大阪にてリサイタルを重ね、2006年(第4回)からは高知でも同時開催。
常磐会短期大学非常勤講師。野崎道子、中野寛淳、宮脇貴司、豊嶋和史、(故)山田康子の各氏に師事。
以上。