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2018チラシ掲載内容の文字情報

AYA Kondo Piano Recital Vol.12
近藤 文ピアノリサイタル
「歌うこと 祈ること」

◆ごあいさつ◆
平和を願ったり、誰かの幸せを願ったり、人は様々な場面で祈ります。
祈ることが、神や自然や人生など、自分の力は及ばない大きな存在に向かって、畏敬の念、憧憬、感謝、賛美を持って想いを語りかけたり、心を通わせたりすることだとすれば、
音楽家にとって、歌うことはまた祈ることでもあるように感じます。

 J.S.バッハ(1685〜1750)は、礼拝用の教会カンタータを多数作曲しました。
『汝の慈しみによりて我らを死なしめたまえ』もその一つで、“古い自分を新しく生かしてください”と歌う、喜びに溢れた合唱がもとになっています。
『イギリス組曲 第5番』では、儀式的な空気の中に、祈る人の葛藤や覚悟が感じられます。
 シューベルト(1797〜1828)は、自然と心を通わせた作曲家です。
『ピアノソナタ 第13番』は、22歳の夏、旅先で作曲されたといわれています。旅先の澄んだ空気、川、田園に触れて心が解放されたかのような楽曲で、歌曲王と呼ばれたシューベルトらしく、瑞々しい歌の心に満ち満ちています。
 シベリウス(1865〜1957)は北欧フィンランドを代表する作曲家で、フィンランドの神話や自然をもとにした作品を数多く残しています。彼は、40歳頃に都会生活を離れ、雄大な森と湖が広がる自然豊かな村へ移住しました。自然と調和して暮らす日々の中で、多くのインスピレーションを得たのではないでしょうか。
『樹の組曲』では、時間と空間を超えて語りかけるような樹々の歌声に耳を澄ませたくなります。
 『ピアノソナタ 第31番』を書いた頃のベートーヴェン(1770〜1827)は、既に耳が全く聞こえなくなっていました。しかし沈黙の世界の中にあっても、心の奥底にある歌に耳を傾け、嘆きの中から光を見出し、人生を慈しみ賛美する祈りにまで昇華させていく力に圧倒されます。

いずれの作品も、作曲家の心の奥底から生まれた一音一音から歌われる音楽だからこそ、人の心の奥深くへ、その祈りが届くのかもしれません。
皆さまとご一緒に、佳き時間を過ごせましたら幸いです。

◆プログラム◆
J.S.バッハ(H.コーエン編)/汝の慈しみによりて我らを死なしめたまえ
J.S.バッハ/イギリス組曲 第5番 ホ短調 BWV810
シューベルト/ピアノソナタ 第13番 イ長調 D664 Op.120
シベリウス/ピアノのための5つの小品(樹の組曲)Op.75
ベートーヴェン/ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Op.110

◆高知公演◆
日時
2018年11月4日(日)開場 午後6時30分/開演 午後7時
※子どものためのミニコンサート 午後4時より
入場料(税込・全自由席)
一般 2,000円
学生(大学院生までの方) 1,000円
※子どものためのミニコンサート 1,000円(中学生まで無料)

会場
音の広場「カプリース」(高知市比島町4-7-32)
※介助犬を同伴される方は、ご連絡下さい。座席をご用意致します。

チケットのお申し込み・お問い合わせ
・音の広場「カプリース」
090-6883-7538(北村)
・近藤(阿部)
メール info@aya-concert.com
ホームページ http://www.aya-concert.com/

◆大阪公演◆
日時
2018年11月17日(土)開場 午後5時30分/開演 午後6時

入場料(税込・全自由席)
一般 前売3,000円/当日3,500円
学生(大学院生までの方) 前売1,000円/当日1,500円

会場
あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール
(大阪市北区西天満4-15-10 梅田新道東南角)
※介助犬を同伴される方は、ご連絡下さい。座席をご用意致します。

チケットのお申し込み・お問い合わせ
・ザ・フェニックスホールチケットセンター
06-6363-7999(土日祝を除く平日10時〜17時)
・近藤(阿部)
メール info@aya-concert.com
ホームページ http://www.aya-concert.com/

後援 常磐会短期大学/住吉高校同窓会音楽家連盟

◆近藤 文(こんどう あや)プロフィール◆
大阪府立住吉高等学校卒業。大阪芸術大学演奏学科ピアノ専攻卒業。
ウィーン(オーストリア)夏期講習会、ナンシー(フランス)夏期国際音楽アカデミー等にて、ピアノ・室内楽・歌曲伴奏の研鑽を積む。
朝日推薦演奏会、堺市新人音楽家演奏会、和歌山NTTコンサート、カワイフィルハーモニックコンサート、ジョイントリサイタル、和歌山室内管弦楽団ニューイヤーコンサート等に出演。
1995年熊楠の里音楽コンクール1位。
ピアノコンチェルト、室内楽、声楽・合唱伴奏等各種アンサンブル活動の他、
教会や保育所など地域でのコンサートにも参加している。
2002年に第1回リサイタル開催以降、大阪にてリサイタルを重ね、2006年(第4回)からは高知でも同時開催。
常磐会短期大学非常勤講師。野崎道子、中野寛淳、宮脇貴司、豊嶋和史、(故)山田康子の各氏に師事。

以上。